スタジオリブレリー、撮影者談

【挨拶】

 こんにちは、カメラのらいら(Twitter@raira_rairan)です。
 今回、普段から利用させて頂いているリブレリーのオーナーさんから機会をいただき記事を書きました。
 読者としてはコスプレまたはカメラを嗜んでいる方を想定しています。
 その方々にリブレリーや東方Projectの魅力が伝われば幸いです。
 ※こちらの記事は東方projectの二次創作ガイドライン(https://touhouproject.news/guideline/)に準拠したファン活動の一つです。

【この記事の目的】

  この記事の目的は以下の二つです。
 1.フォトスタジオリブレリーの魅力を伝えること
 2.私の撮影方法の一例を紹介し参考としていただくこと

【撮影対象】

 私の撮影対象はコスプレです。
 その中でも主に東方projectのジャンルを中心に撮影しています。
 知らない人のために作品を紹介します。
 元々はZUN氏が作成したパソコンで動作するシューティングゲームです。

 キャラクターや音楽、その世界観がとても魅力のあるゲームです。

 公式で認められているため、二次創作も盛んに行われています。
 東方projectの世界は、簡単に言うと日本の裏世界には幻想郷があり、そこでは人間と妖怪が暮らしている。
 そんな世界で発生する異変を主人公たちが弾幕ゲームにより解決するという内容です。
 紹介はここまでです。私の写真で東方projectに興味を持つ人が一人でもいればいいのですが。

【リブレリーの魅力】

 一言で言うと、作り込みが非常にやりやすいです。
 東方projectの世界には、吸血鬼の館にある大きな図書館や森に住む魔法使いの家があります。
 これらは私の解釈では膨大な量の本や小物がある空間です。
 私の撮影において、この空間を再現することは非常に難しいです。
 理由としては作り込みに使用する小物が足りなくなってしまうためです。
 その点、リブレリーでは作り込みの小物不足で悩んだことはありません。
 ですので、上記の場所に登場する特定のキャラを撮影するときはリブレリーを利用しています。

【撮影機材】

 今までリブレリーでは以下の機材で撮影を行いました。
 カメラ
 ・α7Ⅲ,α7RⅢ
 レンズ
 ・Zeiss Loxia 2/50(使用頻度7割程度)
 ・Sony GM 1.4/85(使用頻度1割程度)
 ・Sony GM 2.8/16-35(使用頻度1割程度)

 ・Sony GM 1.4/24(使用頻度1割程度)
 ストロボ
 ・AD200(基本的に1灯のみ)

 50mmで撮影することが多いです。
 特に、7割程度使用しているLoxia 2/50は、陰影が美しく描写されるため、リブレリーの持つ重厚感や高級感を表現するのによく合います。
 余談ですが、85GMと16-35GMはすでに手放し24GMとオールドレンズになりました。
 ボディについてはどちらも画素数以外で使用上違いを感じたことはないです。
 私が語らずとも機材についての情報はたくさん公開されています。そのため、ここではこれにとどめさせていただきます。

【撮影方法

作り込みについて

 私の撮影方法は、イラストレーターさんのメイキングに近い流れで作り込みを行なっていす。
 具体的には、下記画像のように最初に大ま
かな構図を決め、物を少しずつ配置していきます。
 適宜、微調整を行いながら作り込みを完成させます。
 最初に完成イメージを持つことが大切です。結構難しいとは思いますが。

作り込みについて.png

ライティングについて

・ソフトボックスの位置

 レイヤーさんの横から光を当てます。
 コツは人にだけ光が当たり、写真の背景である本棚に光を当てないことです。
 このときは、椅子上にある卓上灯横の見切れている部分にグリッド付きのソフトボックスを配置しました。
 ※正面から光を当ててしまうが故に顔や衣装、手前に配置した本、背景の質感が失われている写真をよく見かけます。

・カラーフィルターの選択

 環境の光に合わせた色温度のカラーフィルターを使用する必要があります。
 page-1は環境光より少しだけ色温度の低いオレンジフィルターを使用します。
 page-2は日中は自然光が入るためカラーフィルターなし、日が暮れたあとは環境光より少しだけ色温度の低いオレンジフィルターを使用します。
 人間の肌色は自然光環境では自然光と同じ色温度。暖色光環境では環境光より少しだけ低い色温度を選択すると美しいです。
 そのため、先ほどのようなカラーフィルターを使用しています。

【現像/レタッチ】

・現像について

 Lightroomを使用しています。
 頭の中に描く色味や質感を再現します。
 私がイメージした写真は現物を見ていただければよいです。
 いじったパラメータとしては「露光量、ハイライト、シャドウ、テクスチャ、周辺光量、自然な彩度、カラーグレーティング」です。
他には段階フィルターを用いて周辺の露光量を落としました。

・レタッチについて

 Photoshopを使用しています。
 頭の中に描く自分のイメージを再現するため、存在してはいけないものを消します。必要に応じて物を足す場合もありますが、今回は行いませんでした。
 天井、ランプのケーブル、額縁の中の反射を修正。また、肌の質感出しを行いました。
 これにて一枚の写真が完成しました。

 ※現像、レタッチは非常に奥が深い、その人が表現したい世界を作る手段です。
 私が解説するよりも市販のノウハウ本の方が詳しいですし、今回の本筋から離れてしまう気がしますので簡単にとどめさせていただきます。

作り込み_現像まで.png
作り込み_レタッチまで_Page2作例1.png

【各ブースの作例

 先ほどのライティングで言及した内容と一部被る部分もありますが、ここではpage-1,2のそれぞれの特徴とその作例について記載します。

・page-1の作例
 自然光が入り込む余地がないので、作り込みには非常に向いています。
 大きな本棚が特徴的なので、この本棚を活かさない手はないです。
 基本的に本棚がある方向を背景として、手前の空間に前述のような作り込みを行い撮影を行なっています。
 作例は以下。

Page1作例1.PNG

東方project アリス・マーガトロイド(@gsotm_mik)
画角85mm,F値1.4
Sony GM 1.4/85

Page1作例3.PNG

東方project パチュリー・ノーレッジ(@gsotm_mik)
画角50mm,F値2.0
Zeiss Loxia 2/50

Page1作例2.JPG

東方project アリス・マーガトロイド(@gsotm_mik)
画角20mm,F値2.8
Sony GM 2.8/16-35

Page1作例4.JPG

東方project パチュリー・ノーレッジ(@cos_minase)
画角28mm,F値2.8
Sony GM 2.8/16-35

・page2-の作例
 作り込みができるロケーションと、
魔法使いの家のような可愛らしいロケーションの2つがあるところが魅力です。
 page-2は自然光が入りこむため、page-1より作り込むのが少々難しいです。
 自然光を利用して作り込むこともやりますが、少々難易度が高いかもしれません。ちなみに夜なら自然光問題は 発生しません。
 作例は以下。

作り込み_レタッチまで_Page2作例1.png

東方project アリス・マーガトロイド(@gsotm_mik)
画角24mm,F値1.4
Sony GM 1.4/24

Page2作例2.JPG

東方project アリス・マーガトロイド(@gsotm_mik)
画角85mm,F値1.4
Sony GM 1.4/85

Page2作例4.PNG

東方project パチュリー・ノーレッジ(@gsotm_mik)
画角50mm,F値4.5
Zeiss Loxia 2/50

Page2作例3.PNG

東方project 霧雨魔理沙(@gsotm_mik)
画角50mm,F値8.0
Zeiss Loxia 2/50

※ISOとシャッタースピードですが、今回は現像で調整できる明るさに関わる部分にのみ寄与します。また、ストロボの設定値は被写体との位置関係により変動します。ボディ情報は前述のように私は差を感じません。よって、省略させていただいています。

【一番大事にしていること

 これまで技術に関する話を紹介してきました。
 ただ、私が一番大切だと思うのは、撮りたいものを頭の中に構築することです。
 表現したい世界があること。その世界を表現出来そうな場所を探すこと。なければ、作り込み、ライティングをはじめとする技法によりその世界を作ること。
 もし表現したい世界がない場合、写真集やイラスト本などを読み、憧れの世界を頭に描くと良いと思います。
 私程度が偉そうに言うのもおこがましいのですが、表現したい世界観構築ができると写真の伸び率は全然違うと感じます。

【まとめ

・魔法使いをはじめ、本に囲まれるようなキャラクターのコスプレ撮影をしたい方は、リブレリーでの撮影をお勧めします。
・リブレリーは小道具がたくさんあるので作り込み撮影を行いやすいです。
・リブレリーにおける撮影では画角50mmの使用をお勧めします。
・ライティングは横から当て背景を汚さないようにすると良いです。
・page-1のライティングは、環境光より少し色温度の低いオレンジフィルターの使用をお勧めします。
・page-2のライティングは、日中はカラーフィルターなし、日没後はpage-1と同様に環境光より少し色温度の低いオレンジフィルターの使用をお勧めします。
・現像/レタッチは自分の思い描く世界に近づけるために使用します。今回は本筋から外れるため内容はほぼ割愛。
・一番大切なのは、自身の表現したい世界があることだと考えています。自分の世界観を作りましょう。

【最後に

 今回は、リブレリーの魅力と使い方を紹介し、少しだけ想いを語らせていただきました。
 リブレリーの魅力を感じ、足を運んでいただける方がいらっしゃると幸いです。
 蛇足かもしれませんが、私の大好きな東方projectの世界にも興味を持っていただけたらありがたいものです。

【今後

 もし、もっと詳細なノウハウや世界観の情報が欲しいと声が私まで届いたら、どこかで形にするかもしれません。。。皆様の声が励みになります。